自治会・町内会とは、地域に住む人々が自主的に運営する住民たちによる組織のことです。地域内の情報共有や地域イベントの運営、防犯・防災活動や地域清掃など、地域の暮らしを支える役割を担っています。
ただ、近年では、「めんどくさい」や「時代にあっていない」といったネガティブな声も少なくありません。実際に、株式会社AlbaLinkが実施した調査によると、自治会・町内会に加入している470人超のうち、8割以上が「やめたい」と思ったことがあると回答しています(※)。
このような背景もあり、自治会・町内会の必要性を踏まえて、時代にふさわしい変化をしなければなりません。
本記事では、自治会・町内会が「めんどくさい」「やめたい」と思う7つの理由について、対策も交えて解説します。
(※)出典:訳あり物件買取プロ「【自治会・町内会はやめたい?】男女477人アンケート調査」
【重要】自治会・町内会は「めんどくさい」「やめたい」と思う人が多い!
自治会・町内会に対してネガティブな感想を抱く方は、決して少数派ではありません。
株式会社AlbaLinkが2024年12月〜2025年1月にかけて実施した調査では、自治会・町内会に加入している477人のうち、80.1%が「やめたい」と思ったことがあると回答しています(※)。
このような結果の背景には、既存の自治会・町内会運営が時代の流れに対応できていない点が挙げられます。共働き世帯の増加やライフスタイルの多様化が進むなかで、従来どおりの運営方法では住民の負担感が増すばかりです。
このような点から、自治会・町内会を長期的に継続していくためには、運営体制そのものを見直し、住民が参加しやすい仕組みへと変化させていく姿勢が欠かせません。
(※)出典:訳あり物件買取プロ「【自治会・町内会はやめたい?】男女477人アンケート調査」
自治会・町内会が「めんどくさい」「やめたい」と思う7つの理由
自治会・町内会に対してネガティブな感想を抱く大きな理由は、「活動に拘束されること」や「人付き合い」が挙げられます。また、ほかにも多くの理由が存在しており、これらが複数生じることで自治会・町内会に対するネガティブな感想につながっていると考えられます。
このような点は、自治会・町内会の運営を改善するためには欠かせないポイントです。加入率の低下や担い手不足などの課題を解消するためにも、自治会・町内会が「めんどくさい」や「やめたい」と思われる理由と向き合う必要があります。
ここでは、自治会・町内会が「めんどくさい」や「やめたい」と思う7つの理由について解説します。
①仕事・家事が忙しい
共働き世帯や単身世帯が増加した現代では、仕事や家事に追われて自治会・町内会の活動に参加する時間を確保できない方が増えています。
自治会・町内会の活動は平日夜間や休日におこなわれるケースが多く、仕事や育児と両立するのが難しいのが現状です。とくに、役員や班長を任されると、会費の集金や回覧板の取りまとめ、会合への出席など、やるべき作業が一気に増加します。
限られた時間のなかで、活動のための業務をこなす負担が大きいことから、自治会・町内会運営に否定的な印象が強まっています。
②人付き合いがめんどくさい
自治会・町内会では、会合やイベントへの参加、役員としての訪問集金など、さまざまなシーンで住民同士のコミュニケーションが発生します。とくに、世代の差が大きい自治会・町内会の場合、会話がかみ合わないケースも少なくありません。
このようなことから、人付き合いが苦手な方にとって、自治会・町内会運営は大きな負担となります。
③活動に手間がかかる
自治会・町内会の活動には、イベントの準備や清掃活動、防災・防犯活動など、時間と労力を要する作業が多く含まれています。また、不参加時にペナルティが設けられている自治会・町内会も存在しており、不参加の場合に別途費用を支払わなければならないケースも少なくありません。
こうした活動の手間や拘束時間の長さが、「やめたい」と感じる理由の1つになっています。
④重要なポジションの仕事が多い
自治会・町内会では、役員や班長などの重要なポジションを任されてしまうと、会合への参加や、イベントの運営、会費の集金や回覧板の管理など、多岐にわたる業務をこなさなければなりません。
とくに、高齢者が多い地域では、特定の住民に重要なポジションが集中しやすく、不公平感が生まれる原因にもなっています。
このように、重要なポジションの業務量や不公平感を理由に、自治会・町内会運営が「めんどくさい」と感じるケースが多くあります。
⑤意味のないことが多い
自治会・町内会のなかには、住民にとってメリットが感じられないイベントや慣習が残っている場所も少なくありません。
たとえば、定例の会合においては役員が集まっても重要な話は一切なく、雑談ばかりしているといったケースが挙げられます。
このように、住民にとって価値が感じられない活動が多いと、自治会・町内会に対する参加意欲が低下してしまい、「やめたい」という気持ちが強まってしまいます。
⑥一部のメンバーのコミュニティと化している
自治会・町内会が、古くからの住民や特定のグループによって運営され、新しい住民や若い世代が参加しにくい雰囲気になっているケースがあります。また、高齢者が多い地域の場合、長年住んでいるメンバーだけで自治会・町内会の意思決定がおこなわれ、新しい住民たちの意見が反映されにくい状況も存在します。
このような場合に、周辺の住民たちは不公平感を感じてしまい、参加するメリットを感じられません。
あくまでも地域全体の利益を優先しながら自治会・町内会を運営するスタンスが必要といえます。
⑦変わろうとしない
昨今では、IT・AIの技術が進化しており、さまざまなシーンでデジタルツールが活用されるようになりました。
しかし、このようなデジタル化が求められる時代においても、紙の回覧板や対面での会費集金を続けている自治会・町内会は少なくありません。これは一部の役員たちが従来の運営方法にこだわっており、時代の変化に対応しようとしない姿勢が大きく影響しているためです。
この姿勢が続いている場合、若い世代たちからの信頼は得られにくく、結果、ネガティブな意見を持たれやすくなります。
自治会・町内会運営で欠かせない活動とは?
自治会・町内会は負担を感じる側面がある一方で、地域の安心・安全な暮らしを支える欠かせない活動が多く存在します。たとえば、防犯や防災活動などは行政だけでは対応しきれない分野です。
このようなことから、自治会・町内会の活動すべてが不要というわけではありません。
ここでは、自治会・町内会運営で欠かせない活動について、以下5点を解説します。
①防犯パトロール
近年、空き巣や特殊詐欺などの犯罪が社会問題となっており、地域ぐるみでの防犯対策が求められています。
自治会・町内会が主体となって夜間パトロールを実施したり、防犯灯や防犯カメラを設置したりする取組みは、上記のような犯罪に対して、未然に防ぐ効果を期待できます。
②防災活動
昨今、日本では震災や天災などが頻繁に発生するようになっており、防災に対する活動が欠かせません。
このようなことから、自治会・町内会での防災訓練の実施や、備蓄品の管理、避難場所の周知などは大切な活動です。また、地域コミュニティが強まれば、災害時の安否確認や避難誘導もスムーズに進められます。
③地域清掃
公園や道路、側溝などの清掃は、行政の活動だけでは対応しきれない部分であり、自治会・町内会の細かな地域清掃が必要です。
このような活動は、ゴミの不法投棄を抑制したり、害虫の発生を防いだりする効果も期待できます。また、清掃活動は住民同士が顔をあわせる機会にもなるため、地域コミュニティの活性化にもつながります。
④ゴミ捨て場の管理
ゴミ捨て場が適切に管理されていないと、カラスや動物に荒らされて周辺が汚れたり、悪臭が発生したりして地域全体での問題が生じてしまいます。
このような問題に対して、自治会・町内会では防鳥ネットの設置や、収集日の周知、当番制での清掃などをおこない、ゴミ捨て場の美観と衛生を保っています。また、ルールを守らない住民に対する注意喚起も、自治会・町内会の大切な役割です。
⑤イベント
イベントは、住民同士の親睦を深め、地域のつながりを強化するために欠かせない活動です。
イベントによって日頃からの交流があれば、災害時の助け合いもスムーズにおこないやすくなります。また、祭りやスポーツ大会などのイベントは、子どもに地元への愛着を育む機会にもなります。
自治会・町内会を継続させるための対策とは?
自治会・町内会の加入率は全国的に低下傾向にあり、たとえば八戸市では2005年の69.9%から年々減少しています(※)。これは高齢化による退会や若い世代の未加入がおもな原因とされており、このままでは自治会・町内会の存続自体が危ぶまれる地域も生じているほどです。
このような状況を打開するためには、従来の運営方法を見直し、住民が参加しやすい仕組みへと変化していかなければなりません。もし、自身の自治会・町内会で同様の課題を持っているのであれば、ここで解説する対策に目を向けてください。
最後に、自治会・町内会を継続させるための対策について、以下5点を解説します。
(※)出典:青森県八戸市「第7次 八戸市総合計画」
①積極的に変化させていく
自治会・町内会を継続させるためには、時代の変化にあわせて運営方法を積極的に見直す姿勢が欠かせません。「昔からこうしてきたから」という理由だけで従来のやり方を続けていては、若い世代や新しい住民の参加は望めないでしょう。
自治会・町内会の活動内容を取捨選択し、本当に必要なものだけに絞り込めば、参画する住民たちの負担も軽減できます。変化を恐れず、柔軟に対応していく組織こそが、長期的に継続できる組織へと生まれ変わっていきます。
上記を踏まえて、定期的に活動内容を見直す機会を設け、住民の意見を取り入れる仕組みを整えてください。
②自治会費の使い道を明確にする
自治会費が「何に使われているのかわからない」といった状態で運営していると、「払う意味がない」と不満に感じる住民が増えてしまいます。
このようなことから、自治会費の使い道を明確にすることが大切です。具体的には、収支報告書を作成して住民に共有したり、総会で会計報告をおこなったりといったことが挙げられるでしょう。
「自治会・町内会が有意義な活動をしている」と感じてもらえれば、より協力的な住民たちが増えていくかもしれません。
③デジタル技術を取り入れる
昨今では、ITやAI技術などのデジタル技術の発展により、さまざまなデジタルツールが提供されるようになりました。このようなデジタル技術を活用すれば、自治会・町内会の運営効率が大幅に向上し、住民の負担を軽減できます。
たとえば、回覧板をデジタル化すれば、紙の配布や回収にかかる手間・コストが大幅に省け、情報をリアルタイムで共有することが可能です。また、オンライン会議の活用ができれば、集会所に集まる必要がなく、どこでも会合に参加できるようになります。
このようにデジタル技術を取り入れることで、従来の運営で生じていた課題を解消したうえで、スムーズな運営を実現できます。
④多様な価値観を受け入れる
昨今では、性別や年齢、人種や国籍、障がいの有無などの多様性を受け入れる「ダイバーシティ」の考え方が主流となっています。これは自治会・町内会運営においても大切な考え方です。
もし、自治会・町内会が古くからの住民だけで構成されていた場合、新しい住民の意見が反映されず、閉鎖的なコミュニティになりかねません。結果、新しい住民や若い世代の参画を阻害してしまい、長期的な運営は困難になります。
長期的な自治会・町内会運営では、新しい住民や若い世代は欠かせません。このような点を踏まえ、多様な価値観を受け入れる姿勢を取り入れてください。
⑤住民に還元する取組みを実施する
自治会費を払っているにもかかわらず、「何も還元されていない」と感じている住民は少なくありません。
他方、住民にメリットが実感できる取組みが実施できれば、自治会・町内会の存在価値を高められます。たとえば、防災用品の配布や、地域イベントの充実、子育て世帯向けのサポートなど、住民の暮らしに直接役立つ取り組みを増やせば、参加する意義を感じてもらいやすくなるでしょう。
このような取組みで「入っていて良かった」と思える体験が増えれば、自治会・町内会の加入率も高まり、長期的な運営につながります。
【まとめ】自治会・町内会を「住民」のための活動に!
本記事では、自治会・町内会が「めんどくさい」「やめたい」と思う7つの理由について、対策も交えて解説しました。
自治会・町内会を「やめたい」と感じる方が8割を超えている現状は、運営方法の見直しが急務であることを示しています。仕事や家事で忙しい、人付き合いが苦手、活動に意味を感じないなど、さまざまな理由から負担を感じている住民が多いのが実情です。
ただ、自治会・町内会には、防犯・防災活動や、ゴミ捨て場の管理など、地域の暮らしを支える欠かせない役割があります。すべてをやめてしまえばよいというわけではありません。
このような点から、長期的に自治会・町内会が運営できる基盤をつくる必要があります。具体的には、住民の声に耳を傾け、時代に合った運営方法へと変化させていくことが大切です。
本記事で解説したポイントや対策を参考に、自身の自治会・町内会で積極的に取り入れてみてください。
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