災害時の回覧板はどうする?緊急時の情報共有方法を解説

災害時の回覧板は? お役立ち情報

回覧板は同じ自治会・町内会の方と情報共有が行える、昔からの情報共有手段です。

しかし、災害のニュースを見ていると

「避難所や孤立世帯の情報共有はどうするんだろう?」
「回覧板が水害や火災で読めなくなったらどうする?」

という疑問が浮かんできませんか?

特に地震や津波で避難していると、近所で営業しているスーパーや、自由に汲める井戸の場所など、情報共有が難しくなります。

お知らせ・おたよりのデジタル化

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災害時の紙の回覧板の問題点とは?

災害時における紙の回覧板には、「物理的に紙を手渡していく」という構造そのものに由来する重大な問題点があります。

1.情報がストップする

住民が避難所や二次避難先、親戚宅などに移動して不在になると、その家で回覧板が止まってしまいます。留守宅のポストに挟まれたまま放置されるなど、情報伝達に地域格差が生まれることも。

東日本大震災などの過去の災害でも、情報の伝達遅延や途絶が大きな課題となりました。

2. タイムラグが大きい

紙の回覧板が地域を一巡するのには、平常時でも数日から1週間程度かかります。

「今日の給水時間・場所」「明日の支援物資の配布」「避難所の開設状況」といった一刻を争う緊急情報を届ける手段としては機能しません。

3. 紛失・破損のリスク

地震による家屋の倒壊、火災、大雨による浸水などにより、回覧板そのものが破損・消失するリスクが高まります。

4. 避難先で確認できない

自宅から離れて避難している住民は、回覧板を見ることができません。

最も支援を必要としている避難者にほど情報が届かないという本末転倒な状況が発生します。

5. 配達・管理者の負担と危険性

仮に無理に回そうとしても、発災直後の危険な状況下で1軒ずつ回覧板を回したり回収したりすることは、二次被害を招く危険があります。

災害時に情報が得られないリスクを理解しよう

災害時に必要な情報が手に入らない状態は、生命や安全に直結する非常に重大なリスクをもたらします。

単に「困る」というレベルを超えて、どのような具体的な危険が生じるのかを整理しました。

避難や安全確保が遅れる

どの道路が不通か、どの橋が落橋したか分からないため、避難途中で土砂崩れや冠水に巻き込まれる恐れがあります。

必要な物資が入手できない

災害時には外部から給水車が来たり、井戸水を開放している場所もあります。真夏や真冬には、電気が通ってエアコンが効いた施設を開放していることも。

しかし、せっかく物資が届いても、「情報」が届かなければこれらの善意も意味がありません。

出所の分からない情報に惑わされる

正しい情報がないと、人間は不安から噂やデマを信じやすくなります。

筆者も東日本大震災の際、本当の情報に混ざって嘘の「給水所情報」などもメールで出回り、出所不明な情報に振り回されました。

精神的な孤立とストレス

電気や水道の復旧のめどなどの情報がなければ、たとえ水や食料が確保できていても「いつまで続くのだろう」という先の見えないストレスに晒されます。

そういったストレスは不眠や鬱、持病の悪化に繋がり、災害関連死リスクも高まってしまうのです。

災害時に迅速かつ正確な情報共有を行うには

災害時に「迅速さ」と「正確さ」を両立させて情報共有を行うには、地域・個人のそれぞれが多角的な情報ルートを構築し、事前準備しておくことが不可欠です。

地域(自治会・町内会)

地域での取り組みとして、個人ではできない「仕組み化」を整えておくことが重要です。

掲示板を設置しておく

掲示板やホワイトボードなど、「この場所に来れば情報が得られる」という場所を決めておくと良いでしょう。

自治体との情報連携手段を確立しておく

情報の正確性を担保するため、災害時は「誰が・誰に・どのように」情報を取りに行くか、ある程度想定しておきましょう。

万が一担当者が被災してしまったときのために、担当者は複数名立てておくべきです。

普段から回覧板をデジタル化しておく

先述の通り、紙の回覧板のみで情報共有していると、いざという時に情報に取り残される住民が多発します。

とはいえ、プライベートや仕事で使うメールやLINEを共有したくない家庭も多いでしょう。

月額500円で使える「ビヨンド通知」など、低価格のシステムで普段から情報共有する訓練をしておくのがおすすめです。ビヨンド通知であれば、メールアドレスなどの個人情報を入力することなく登録ができます。

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個人

防災アプリを入れておく

迅速な気象・地震・避難情報のプッシュ通知に対応しており、災害の最新情報が分かります。住んでいる地域でメルマガやLINEアカウントがある場合も、登録しておきましょう。

大容量モバイルバッテリーを用意しておく

災害時の生存には情報収集が生命線となりますが、その情報収集の要となるのがスマートフォンのバッテリーです。電気が止まったときのことを考え、ソーラー充電付きのバッテリーを用意しておきましょう。

低価格で売っているものは充電が満足にできないものもあるため、必ずテストしておくことも大事です。

手回し充電や乾電池式のラジオを用意しておく

基地局が倒壊・パンクしても、ラジオ放送(AM/FM・ワイドFM)は聴ける可能性が高まります。

通信障害や停電が起きても情報を遮断させない、大事なインフラです。

アナログでも備えておく

充電もできず、通信もできない場合を想定し、アナログでも備えておきましょう。「どこに置いたか」も家族と共有し、定期的にリマインドすることが大切です。

アナログで備える例
  • 紙のハザードマップ
  • 紙の連絡先リスト
  • 近所の人の顔を覚える

災害時にも情報共有ができる回覧板を

地震大国である日本では、災害時の情報共有の仕組み作りが欠かせません。

平時にこそ、自治会・町内会でだれも取り残さない情報共有の方法を決めておきましょう。

一番手っ取り早いのが、回覧板のデジタル化です。

回覧板のデジタル化は

  • 一斉に大勢に情報が届く
  • 誰かが不在でも止まらない
  • 回す時に外に出る必要がない

などのメリットがあり、特に忙しい現役世代や子育て世帯に重宝されています。

災害時以外でも利便性向上に繋がるため、回覧板のデジタル化はすぐに検討しましょう。

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